癌を乗り越えた友達の結婚式
友達の結婚式に出席してきた。
彼女は大学時代の寮生活で、4人部屋で一緒だった友達。
考えたら、もうあれから、10年以上も経ってるなんて…
というのも、うちの大学は、地方出身者は1年間寮生活が強制という恐ろしい校則があった。
嫌で嫌で仕方なかったけれど、入ってみたら寮生活は本当に楽しいものだった。
(今やれと言われたら、もう無理だと思うけど…)
箸が転がっても楽しい時代、毎日たくさん色んな話をして、笑ってた。
学科が異なる4人だったから、生活パターンは全く違ったけれど、
喧嘩する事もなく本当に楽しい時間を過ごした。
しかもこの寮生活、門限が確か19時30分だった。
はい、大学生です。
破るとその週末の土日は、外泊禁止、挙句、日曜の朝から食堂の掃除という罰つき。
3回以上繰り返すと、一生外泊禁止。
その他、ジーンズ・ノースリーブ禁止という有り得ない校則もあったなぁ。
(有り得ないから、無視してたけど…)
そんな時代を一緒に過ごした友達。
今思えば本当に良い想い出になってる。
その友達の結婚、とても嬉しかった。
実は、彼女は二十歳の頃、子宮癌になり、子宮と卵巣一つを摘出している。
子供好きだった彼女の辛さは計り知れなかった。
だけど、「辛い」とか、「悲しい」とか、彼女から一言も聞いた事がなかった。
そして、最近、残りの卵巣も摘出する事になってしまった。
でもたいした事ないよ~って笑ってた。
「私は残せるものがない。一生、子供を残せない。
だからこそ、私と一緒にいてくれる人が、
一緒にいてくれる時間を、楽しいとか、穏やかとか、
そうやって幸せな時間を、
その人に残していければいいなって思う」
とずっと昔、彼女は話していた。
その言葉がず~~~~~っと私の心に残っている。
それを聞いて、本当に優しく、強い人だと思った。
彼女は、本当に穏やかで優しくて、ほんわかしているけれど、
芯の強さを持った、理想の女性。
彼女から見習うべき事がたくさんあった。
人は優しい人と一緒にいると、
自分も自然と優しくなる。
優しさって、伝染する。
彼女はまさにそんな人。
優しさって、単純だけど、難しい。
余裕がないと、優しくなれない時もあるから。
結婚は、彼女にとっても、そして全て受け入れた彼にとっても、
そして、心配している家族にとっても、
とても決意のいることで、そしてだからこそとても幸せな事なんだな、
と思うと、余計に感慨無量の式だった。
たくさんの幸せと感動を味わった、とてもハッピーな時間でした。
結婚式に出る度に、結婚したい!って思う、彼氏なしの私…
そろそろ、(いい加減)良い縁がありますように…