種子島&屋久島の旅 2日目

昨日の天気と打って変わって、晴天。普段の行いが良い私達!!感謝する。

そもそもこの旅行は当初、屋久島だけを考えていた。
知り合いにメールで伝えると、
屋久島は山の島に対して、種子島は平らな島。太古の自然の屋久島と、宇宙センターのある種子島種子島は、屋久島に近いのに全く違う美しい島だと聞きます。ぜひ行ってくだい。」と返事が来た。
今回の人生、種子島にわざわざ行くという事はこの先ないだろう、って事で、時間だけはある今、ついでに種子島も寄る事にした。

だから、本当に晴れて良かった。「晴れ女」万歳!!

朝ご飯を食べて、ひとっぷろ!と思ったけど、お風呂は10時からだというので諦める。
種子島と言えば、鉄砲伝来の地だけれど、
「鉄砲博物館見たい?」「うーん、あんまりかな…」って事で、却下。
やっぱり気になるのは、種子島宇宙センター
種子島めぐり】バスというのもあったけど、前日の15時までの要予約だったらしく、まんまとしていない私達は、普通にバスで宇宙センターに行く事にする。

大和温泉ホテル前発10時過ぎのバスで、20分程で宇宙センターまで行く。
宇宙センターの無料バスツアーが13時30分からだったので、それまでいわさきホテル前の竹崎海水浴場の海岸に行く事に。

日差しがかなり強くて暑い。
リュックを背負い、そしてもちろん靴は、登山靴@砂浜。
海だろうが、何だろうが、靴を慣らさなくては!の精神で、とにかく履き続ける。

砂浜に着いた途端、テンションが上がる。
種子島~~~!!」と二人で騒ぐ。
海もすごく綺麗。泳ぎたくなる。
そして、貝殻が普通にゴロゴロ石みたいに砂浜に広がってる。こんな光景は初めて見た。
それだけでも種子島に来て良かった~!って思えた。
「たねがしま、を貝で作ろう!」とMが提案。いいねいいね~♪
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貝殻がそれぞれ色とりどりで、すごく綺麗だった。

お互い貝を探しながら、砂浜で遊ぶ。三十路とは思えない程(私はまだ29だけど♪)、はしゃぐ。
さっき砂浜に降りてきた、地層の山(?)に登ってみる。

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まるで造形物のようで曲線がすごく綺麗だった。
一つの地層のへこみの中に人間一人がすっぽり入る位のサイズ。
ちょっとガウディを彷彿させた。長年かけて自然が創り出したものって、やっぱり人間はかなわない。

ここは、サーファーもたくさんいる。種子島は、サーフィンのメッカで、一年中マリンスポーツが楽しめるらしい。
後から聞いたけど、キムタクも来てるらしい!もしかしていたりして!!!きゃー!
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で、貝殻を探してる砂浜で、すごい出会いをした!
サーフィンをするキムタクじゃなく、海に向かう一匹のカマキリを見つけた。
「ギャー!カマキリがいる~!」と叫び、貝を拾ってるMを呼び、二人で彼(?)の行動を見守る。

とにかく、砂浜を一心不乱に海に向かって歩いているカマキリ。
「頑張れ!カマ吉!!」と勝手に名前をつけ応援し、見守っていたけれど、どんどん海に近づいてく。

「カマキリって泳ぐの?」
「いやーこれって、自殺じゃないの?」
とか言いながら、カマ吉の説得を始める。
「はやまるな!妻子が心配してるよ!!」と2人で言うけれど、
「俺は決めたんだ!」って感じに休む事なく、海に向かう。
風で吹き飛ばされても、進んでく。
そして、とうとう波までたどり着いてしまった。
Mが携帯のムービーを撮り始めた途端、なんと突然、カマ吉のお尻から黒い物体が出てきた!!

「何これ!!!ウンコ????」と二人で携帯を見ながら興奮していたら、
知らない間に波が足元に来ていて、またまたギャーと騒ぐ。もう大騒ぎ。

その黒いのは、細長く、しかもウヨウヨ動いている!!超気持ち悪い!
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気になったので、知り合いにメールで聞いてみる。
「わかりません。ごめんなさい。」とお返事。そりゃそうだよねー。

でも、後で調べてくれたらしいのだけど、
それは、「ハリガネムシ」という寄生虫らしく、
水中生物の卵に寄生して、それをカマキリが餌とした場合、カマキリのお腹で成虫になり、
カマキリが弱ってきたり、死んだ時にお尻から出てくる!らしく、
昔、子供の頃、男の子が、お尻から抜いて遊んでいたという事実も…恐ろしい。。。

って事は、カマキリはやっぱり死のうとしてたの???
カマ吉の真意は、東京で暮らす私にはさっぱり分からず。
あっという間に、2時間程経過してしまい、
「もう行こうかー。カマ吉バイバイ~」と、
成虫がいなくなって復活したのか、まだ波で遊んでいる?カマキリとお別れして宇宙センターに向かう。

貝を拾って、海を見てただけで、すごく癒されてしまった。単純。
綺麗な海って、本当に見てるだけで心癒される。

宇宙センターに歩いて向かう。セミが一生懸命ないてる。まだ夏。

宇宙センター敷地内に入る。本当に良い場所。
広大な敷地で、海が綺麗で、空が広くて、、、気持ちよい場所。
「乗っけて~~~」と通り過ぎる車に大声上げながら、歩く。

ロケットが見えてくる。
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「あれだね~~」と、歩いてると、小さな祠があった。
「一応、お参りしてこう」とお参り好きの私は言う。
『無事に楽しい旅になりますように・・・』と祈る。既に十分楽しいけど♪

お腹がすいてたけど、砂浜ではしゃぎ過ぎたので、お昼を食べる時間がなくなっていた。
そのまま、1時間程の無料説明ツアーのバスに乗る。お客さんは20名程。

宇宙センターのかわいらしい若い女性が、バスガイドのように説明をしてくれる。
「実際にロケットを打ち上げる発射場、組み立てる場所、総合号司令塔、そして実際に打ち上げる予定だった衛星ロケットを見て頂きます」
おぉ~、なんだか小学生の社会科見学のようで楽しそう。
でも小学校時代の社会科見学は大嫌いだった。
その時は楽しいけど、後でレポートにすると内容忘れてるんだもん。それが苦痛だった。
人間そうは変わらない。今回もその時はへぇ~すごい~と思ったけど、既に色々忘れてるし。

まずは、ロケット打ち上げ場と、組み立てる場所に行く。
移動のバスでは、ロケットの説明等々、詳しく説明される。
写真を使いながら、分かりやすく丁寧に教えてくれる。

「ここでは、ヘルメットの着用が義務付けられています」という事で、ヘルメット着用し、外に出る。
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「あそこでロケットが組み立てられ、日本最大(だったかな?)の一枚扉が開き、
打ち上げ場所までここを通って、移動していきます。」まさにその組み立て場所と、打ち上げ場所のど真ん中にいる。
「地球の自転に合わせて、どっちの方向に打ち上げるんですか?」なんておじさんが聞いている。
そんな質問すら思い浮かばない私。お姉さんはきちんと答えていた。
最初はまっすぐ上に打ち上げ、途中で自転方向に方向を変えるとか、何とか。

そもそもロケットは、種子島で作られているわけではなく、組み立て打ち上げるのみ。
ここまでどうやって運ばれるのか…
この宇宙センターがある場所は、浅瀬のため大船が入ってこれない。
そのため、港から、トラックで運んでくるらしい。
しかも、時速5キロとかそんな速度で何時間もかけて、慎重に運んでくるとの事。

そして、打ち上げ予定だったけれど、結局打ち上げなかった生ロケットを見る。
デカイ。カッコいい。
ボキャブラリーが少ないので何と表現していいのか分からないけど、やっぱりすごい。
人が作ってる事、打ち上げる事、普段意識しない衛星、でも普段身近で生活の色んな場面で役立っているもの。

そもそも、宇宙センターに種子島が選ばれた理由は、
海がある事、広大な敷地、天気が安定している事、等々あり、全てがクリアしているわけではなく、
他に比べて比較的良いという事らしい。

このツアー、興味津々でかなり楽しかった。
バスでの説明時間、寝てるおばちゃんたくさんいたけど。
「これからロケット見る目が変わるよね~」
「あのロケットの色はデザインじゃないんだよ、ってちょっと物知り風に言ったりね」
「ここに来た人自体、あまりいないはず」
って事で、かなり満足しました。

「ロケットは、まだ日にちは決まっていませんが、年内に打ち上げ予定です」との事。
これから見る目がまた変わりそう。

あっという間にツアーが終わった。これで無料とはけっこうすごいなぁと感じる。
更に施設内には、展示物がたくさんあって、より詳しく知る事が出来る。

もう3時。お昼にする。
宇宙センターだけど、カレーとコーヒーを頼む。

お土産に、NASA開発の宇宙食、「アイスクリーム」を買った。これは弟とお父さんにあげる予定。
ちなみに、一口もらう作戦。
他にも、口に入れた途端リンゴになるとか、販売していなかったけど、カップ麺とか。
期待してたけど、無重力体験コーナーなんかはありませんでした。やりたかったー。

もうバスの時間までなかったけど、
「あそこ行く?」と言い、一応外に出る。

あそこというのは、さっきツアーの人に教えてもらった
ロケット打ち上げる際に、撮影をするという場所で、打ち上げ場所が綺麗に見えるという竹崎展望台。
海の上の建物で、屋上への階段は、普通に上がってよいとの事。

バスまで時間がない。でも行きたい。
「走ろう~!」と言って、二人で走った。久々に走った。超ダッシュ
海まで出たけど、更に距離があって、「やっぱ無理じゃない?」って事で断念する。
というか、たかが100メートル走っただけで、お腹が痛い。
「ねぇ、やっぱり縄文杉の10時間無理じゃない?」と弱気発言。

その展望台を遠くで見て、「種子島~」と叫び、いわさきホテルバス停まで歩く。
もうバスは来ていたけど、まだ10分時間があったので、
「まだ大丈夫ですか?」と運転手さんに確認して、バス停の目の前の芝生に寝転んで海を見てた。
地元の人らしき人も波を見てる。サーファーかなぁ?
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波の音を聞きながら、芝生に寝転んで、見上げる空には、さえぎるものが何もなくって、
ただ綺麗な青空が広がっていて、空気も綺麗で、静かで、何も考えなくて、あ~幸せ~って思える。
「もう行かなくていい?」と聞く私に、「エンジンかけるまで大丈夫だよ」とMが言い、
しばらくぼ~っとする。
この、ぼ~っとするのが旅での一番の贅沢に思う。
1日があっという間に終わっていく。
旅行って充実してて1日が長いけど、終わってしまうとあっという間。
ホテルに戻って、ぬるぬるお風呂で温まって、いい気分でご飯を食べに行くと、
何故かまたご飯がない!
しかも一人分は用意されてる。2泊目にして、なんで?
「すみません、これサービスです」とウーロン茶を2本持ってくるけど、「ビールにしてくれたらいいのにねぇ」「あばれとく?」とぶぅぶぅ言う。まぁ、いいけどさ。

さぁ、明日はいよいよ屋久島への移動。
雨乞いじゃなくって、明日も天気でありますようにとお祈りをして、就寝。
でも、夜中お腹が痛くてなかなか眠れなかった。
絶対、あの時走ったからだ、とダッシュを後悔しながら、眠る。