種子島&屋久島の旅 3日目

朝6時30分に起床。
Mがカーテンを開ける。さ~どうだ???
雨。

「まぁ、とりあえず昨日じゃなくて良かったね」と言いながら、スーツケースを雨の中ゴロゴロするのが憂鬱になる。
「でもまた私達が外に出ると晴れるはず」といつもの自分に都合の事を言う私。
でも今回の晴れ率は、けっこう自信があった。私の祈りパワー(怪しげ)の見せ所。

7時にご飯に行く。さすがに朝はちゃんと用意されてる。

社員旅行なのか、大勢のおじさん達も朝ご飯を食べていた。
しかも、ビール飲んでるし!!朝の7時。
目覚めのビールってどんなんだろう、というか寝てないのか?
真似できない私達は、静かにお茶を飲む。
9時過ぎのバスで、西之表港まで行く。
私は傘を持ってくるのを忘れていたので、屋久島で着るためのゴアテックスを早速着用した。
でも私達がバスに乗る時は、やっぱり雨が止んでくれる。感謝。

今回の運転手さんは、スーツケースを持ち上げるのを手伝ってくれなかった。
人生、全てやってもらえると思ったら大間違い。
雨が強くなってくる。ほんと良かったと思う。
もう恐らく二度と訪れる事はないと思う、この種子島
でもいい場所でしたー。

10時30分頃、トッピー乗り場に到着するけど、船の時間まで1時間程ある。
屋久島予定を立てることにする。
翌日の15日は、モスガイドというエコツアー会社に縄文杉ツアーの予約をしていた。
「明日の縄文杉、どうする?」
「私は本当は行きたい」と私。本当って何だよ、って感じだけど、ホント体力さえ問題なければ行きたかった。
でも途中でまた体調悪くなったら、迷惑かけるし、おんぶしてくれないって言うし。
「やっぱり止めとこうか?」って事で、一応モスガイドに電話する。

「すみません。明日なんですけど、やっぱり体力に自信がなくてて・・・」とへなちょこぶりを伝え、代わりのプランが何かないか聞いてみる。
でも、当然だけど、登山コースになってしまう。そりゃ、そうだ。
「周遊もありますか?」
「はい、ありますよ」
「ただ島を一周するんじゃなくて、何かちょっとだけ山とか沢とか立ち寄れるコースなんかありますか?」
「はい、大丈夫ですよ」
って事で、翌日は、屋久島周遊ガイドを頼む事にした。

という事で、縄文杉は断念、次回のお楽しみにしておく事にした。
行けないとなると行きたいと思うのが、人間、というか私。
縄文杉のデカさ、見て何を感じるか、この目で確かめたかったな~と思ってしまうけど、でも普段でも10時間なんて歩かない私が、無理して歩いて、翌日からダウンって言うのも嫌だしな、と色々言い訳を自分に言い聞かせて諦める。
縄文杉は逃げない。生き続けてくれる。いつか会える。大丈夫。だと思った。(でもそうではない、というのを後で知るのだけれど・・・)

時間になり、トッピーに乗り込む。種子島から屋久島へは約50分で着く。
海の玄関口である宮之浦港安房港の二つの港があり、私達は安房港行きに乗る。
横殴りの雨がすごい。ゴアテックス着ていて良かったー。
そして、お決まりのように爆睡。
しないと、やっぱり本当に揺れて揺れて、やばいです。
船酔いがひどい人は、天候が悪いと乗れないんじゃないかなー。
爆睡してたけど、断片でジャンプしている記憶があるし。

念願の屋久島に船が近づいてやっと目が覚める。
種子島とは異なり、本当に山の島だった。緑!緑が濃い!
相変わらず雨がすごかったけど、暗い空の中の濃い緑の山々に、白い霧がたちこめていて、何だか幻想的にさえ見える。
あ~、やっと着いた。とうとう、来れた。嬉しくなってテンションが上がる。

屋久島への行き方は、飛行機、船とあるけれど、通の方達は、船を勧めるらしい。
島がだんだん見えてくる感じがいいらしい。
通じゃないけど、ちょっとならってみた。

寝ていたMが、
「さっき寝てる時に、おでこにちょこちょこ何かがあたって、うわ~虫がいる!って思ったら、Kちゃんの髪の毛だった」爆睡していた私は、船の揺れに更に頭を揺らし、ちょんまげをしていた頭で、Mの顔をつついていたらしい。
良かった、知らない人じゃなくて。というか寝すぎ。

年間400日雨が降るという屋久島。
こんな感じでずっと雨なのかぁとちょっと不安になりながら、それでもお得意のお祈りをする。

安房から今日泊まる八重岳山荘ロッジのある宮之浦までバスで30分ほど。
バスの時間まで少し待つ。
港には、「屋久島内でご自由にお使いください」オレンジ傘が置いてあった。
いいなぁ、みんなの傘。親切な暖かい場所だ。
それぞれ借りて、バスに乗る。

安房は、屋久島で2番目に大きいエリア。屋久島と言えば、山しかないイメージだったけれど、
普通にお店も民家もあり、普通の風景だった。

2時過ぎに宮之浦に到着し、その頃には雨が止んでいた。
八重岳山荘ロッジは、本館民宿が宮之浦港近くにあり、とりあえずそこに行く。
「こんにちは~。宿泊するHです~」と叫ぶ。
綺麗なお姉さんが出てくる。
「とりあえず、ご飯食べに行きたいので、荷物を置かせてもらっても良いですか?」と聞き、やっとスーツケースから開放される。

「お勧めのご飯屋さんありますか?」と聞いてみると、
「3時までやってるし、かぼちゃ屋さんがいいよ」と教えてくれる。
という事で、場所を教えてもらい、早速歩いて行く。
ガイドブックにも載っていた、屋久島ラーメンと、カレーのお店、かぼちゃ屋さん。
11時~15時の4時間のみの営業で、けっこう有名らしい。
(実際、屋久島にいる間に、撮影隊を見かけた)

「これにしな~」と東京ラーメンを無理矢理食べさせようとするMを制して屋久島ラーメンを2人とも頼む。
けっこうなボリュームの屋久島ラーメン900円。
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屋久島の名物、サバ節でとったダシと味噌味が特徴で、サバの燻製とこれまた屋久島の名産トビウオのつけあげが
トッピングされている。そしてさつま揚げ入り。
私のにはさつま揚げが入ってない!と騒いでいたら、ちゃ~んと下の方に隠れて入っていました。
正直、サバがあまり好きじゃない私。でも味噌味がきいてて、美味しかった。
私的には、屋久島ラーメン>鹿児島ラーメン、です。
お腹も満たされ、雨も止んで、気分も良く、そして本館に戻る。

本館からロッジまで距離があり、足もなく、どうしようかと思っていると、ロッジまで車で送ってくれるという。
わーい!
結局、毎日なんやかんや送ってもらえた。
忙しい時は難しいけど、今はそんなにお客もいないし、我侭が通用するらしい。

更に我侭は、その日の夕飯を急遽つけてもらった。
ロッジは、素泊まり3,800円、朝食付で5,500円、1泊2食付で7,800円。
一応、朝食付きで予約をしておいて、夕飯は前日に言ってもらえれば大丈夫と言われたのでそうする事にしていた。

ロッジは、想像以上に山の中にあり、レンタカーを借りてない私達は、完全に身動きが取れない状態だった。
夕飯をつけてよかった。

杉林の中を10分程、細い山道をぐんぐん進み、やっと明かりが見えてくる。
まさに山の中で、この宿以外なにもない場所。
かなり良い感じの宿。
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6棟しかない客室をつなぐ、緑に囲まれた渡り廊下がとても綺麗。
杉の木を使っている部屋には、ちょっとしたテラスまでついていて、見渡す限り杉の森をのんびり見る事が出来る。
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お風呂も杉見風呂と、川沿いの月見風呂、そして五右衛門風呂がある。
「素敵だね~~、いいねいいね~、ここにして良かったね~」と喜ぶ私達だけれど、こんないい場所、やっぱりドコモのFOMAは圏外だった。
Mのauは、ばっちり電波入ってたけど。

ご飯の時間になり、渡り廊下を通って食堂へ行く。
この渡り廊下は本当に良かった。いい作り方してるな~って思う。
と思いながら、入り口の方を見ると、何とシカがこっちを見てる!
「うわ、ヤックルだ!」とMを呼ぶ。超こっちを見てる。首をしゃんと伸ばし、今にも襲ってきそうな目をしてる。
目をそらしちゃいけないと何故か思い、にらみあう私達とヤクシカ
可愛いけど、ちょっとびびる。
親子なのか、2匹いた。でもちょっとしたらぴょ~んと軽やかに山の中に入ってしまった。
写真取りたかったーーー!でも無理だった。

さぁ、ご飯。「こんばんは~」と部屋に入ると、
いかにも屋久島の男の子!って感じの若い男の子がご飯担当らしく、一人で準備している。
私達の他には、カップルが一組。

ご飯を作ってくれた男の子に、「これは何の魚?」と色々聞く。
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今日のご飯は、トビウオの塩焼き、お刺身、さつま揚げ、サバの煮付け。
初めて食べた、トビウオの塩焼きがとくに美味しかった。

「Hさんは、明日どうするんですか?」と男の子(後でS君と知る)に聞かれる。
「えっと、最初は、縄文杉に行こうとしてたんですけど、体力に自信がなくて…とりあえず山を知る前に、屋久島を知ろうと思って、周遊にしました。」
「そうなんですか?縄文杉、余裕ですよ?
僕の小学時代の遠足でしたから」
「え?遠足???」
「はい、普通にサンダルで行けますよ」

Mと2人で顔を見合わせて、驚きながら、
「え?それならやっぱり行ける?行く?」と思ってしまう私は、まだ諦めきれていない未練タラタラの女。
でっかい登山靴まで買って来て履いて来て、断念しているへなちょこチームを、笑う男の子。
「あ、でも私達、へなちょこなんで」って事で、一度決めた事は男らしく変えないことにする。

そして、今度は、隣のカップルさんに話しかけるS君。
「今日、白谷雲水峡どうでした?」とS君が聞くと、
カップルの男の人が、
「もうすごかったですよ、雨が。膝下まで水が来てて、もう濁流ですよ、濁流!」と苦笑しながら話している。
「それでも行ったんですか?」
「いや~、もう帰りが戻ってこれないかも知れないって事で、途中の小屋前までしかいけませんでした」
(って事はもののけ姫の森までたどり着いてないって事)

すごい。
とにかく今日は雨がひどかったらしい。
「ガイドさんに、とにかく行ってくれって、頼んだんです」
って、それにしてもすごい。

まだ山に入っていない私達なので、白谷雲水峡がどんななのか、全く分からなかったけど、雨で膝までになってる川を渡って、登る山。
「もう足場にする岩とか見えないし、よく生きてたよね」と彼女の方が笑ってる。
もう想像を超えていて、彼らが話す話は申し訳ないけど大爆笑だった。
「いや~、逆に経験できないから、良かったかもですよ」とMがフォローするけど、フォロー出来てないから。
私達の時は、絶対晴れて、って思ってるし。

どれだけすごい雨だったかと言うと、
「駐車場が浸水してましたよ、ガイドさんのワゴンも浸水してて、車の中で靴が浮いてましたもん」
「テレビで見る台風映像を生で見たって感じだったよね」
「生死かけてたよね」とカップル。すげー。

と5人で大爆笑していると、オーナーさんらしきおじさんがコップを片手にやってくる。
「こんばんは~」
そして、S君が、「Hさん達は、明日縄文杉止めて、周遊にしたんですって」と私達のへなちょこぶりをばらす。
「そうなの?レンタカーで周るの?」
「いえ、ガイドさんに頼んだんです」
「え、周遊をガイドに?もったいない~」え?やっぱり?
更には、「モス?聞いた事ないなー」とも言われてしまう。S君も同様にうなずいてる。
だ、大丈夫かな?明日・・・と顔を見合わせる私達。
「あ、でも明後日からは、YNACさんでツアーを頼んでるんです」と言うとおじさんの目がキラリンと光った。(ように見えた)
「あそこは間違いないよ、屋久島で一番のエコツアー会社だよ。それはいい選択したよ」
さすが、ランディさんのお墨付きだ。とりあえず良かった良かった。

そんなこんなで、屋久島で有名な焼酎、「三岳」をオーナーさんがごちそうしてくれる。
カップルさん達とみんなでワイワイ飲みが始まる。
お湯割りでいただいたのだけど、芋の独特のにおいもなくて、かなり飲みやすくて本当に美味しかった。

「さっき、ヤクシカを見ました」と言うと、
「ここにはサルもシカも近くまで来るんだよ。だからお客さんにそう言っておくの。そうじゃないと風呂場近くで音がしたら、まるで俺が覗きしてるんじゃないかって思われるだろ」面白いおじさんだ。

そしてまた、命がけ大雨白谷雲水峡登山話に花が咲く。

「途中の杉の説明もなく、とにかく下だけを見て、進んでいきましたよ~」
「うわ~すごい~」
「というか、そんな説明する余裕も聞く余裕もなかったんじゃ・・・」
「ほんとよく行ったね~」とおじさんに褒められてる。

カップルさんの彼の方は、かなりのお酒好きらしく、おじさんとお酒談議が始まる。
「今日三岳を買いに行ったんですけど、売ってなかったんです」と彼が言うと、
「これはスーパーで、地元の人が並んで買うからね」とおじさんが教えてくれる。
ひょえーーー、そんなお酒なの?
でも山荘には、ダンボールでたんまり確保されていた。
「それじゃ、一本あげるよ」とおじさんの太っ腹ぶりが披露されてる、おお、便乗したい!と思ったけど、礼儀正しい彼は、「お金きちんと払いますので、一本譲って下さい」と言っていた。

私達は、スーパーの売り出し時間を聞いておいた。

時計を見ると9時だった。
お風呂が10時までで、まだ入ってなかった私達は、
「お風呂入ってないので、おさきに・・・」と帰ろうとしたが、それがお開きの合図となった。
屋久島の夜は、早いらしい。

カップルさんが先に部屋を出ると、おじさんが、
「災難だったね、あのお2人さんは。でも、ガイドさんもはずれだったね」と言う。
「そうですか?」
「そうだよー、何の説明もせずにただ案内するガイドなんてさ~」と言う。
「でもYNACさんは大丈夫だよ!」と太鼓判をまたまた押してくれる。
モ、モスは???
「ご馳走様でした。明日も楽しんできま~す♪おやすみなさい~」と笑顔で食堂を出る。

「モスガイド、大丈夫かな?」
「でも、まぁなるようにしかならないしね」
それも、楽しい思い出の一つって事だしね。洪水登山は嫌だけど。
でも、人生その人に必要な事しか起こらない宇宙ルールを信じてる。
今日の女風呂は、川沿いの方。
渡り廊下を歩いて、お風呂へ向かう。
あ~、いい雰囲気。

ただの移動日だったけど、今日も楽しい一日だった。
宿も良い感じで、一安心。
明日のモスガイドの心配をしつつ、寝る事に。

種子島&屋久島の旅 2日目

昨日の天気と打って変わって、晴天。普段の行いが良い私達!!感謝する。

そもそもこの旅行は当初、屋久島だけを考えていた。
知り合いにメールで伝えると、
屋久島は山の島に対して、種子島は平らな島。太古の自然の屋久島と、宇宙センターのある種子島種子島は、屋久島に近いのに全く違う美しい島だと聞きます。ぜひ行ってくだい。」と返事が来た。
今回の人生、種子島にわざわざ行くという事はこの先ないだろう、って事で、時間だけはある今、ついでに種子島も寄る事にした。

だから、本当に晴れて良かった。「晴れ女」万歳!!

朝ご飯を食べて、ひとっぷろ!と思ったけど、お風呂は10時からだというので諦める。
種子島と言えば、鉄砲伝来の地だけれど、
「鉄砲博物館見たい?」「うーん、あんまりかな…」って事で、却下。
やっぱり気になるのは、種子島宇宙センター
種子島めぐり】バスというのもあったけど、前日の15時までの要予約だったらしく、まんまとしていない私達は、普通にバスで宇宙センターに行く事にする。

大和温泉ホテル前発10時過ぎのバスで、20分程で宇宙センターまで行く。
宇宙センターの無料バスツアーが13時30分からだったので、それまでいわさきホテル前の竹崎海水浴場の海岸に行く事に。

日差しがかなり強くて暑い。
リュックを背負い、そしてもちろん靴は、登山靴@砂浜。
海だろうが、何だろうが、靴を慣らさなくては!の精神で、とにかく履き続ける。

砂浜に着いた途端、テンションが上がる。
種子島~~~!!」と二人で騒ぐ。
海もすごく綺麗。泳ぎたくなる。
そして、貝殻が普通にゴロゴロ石みたいに砂浜に広がってる。こんな光景は初めて見た。
それだけでも種子島に来て良かった~!って思えた。
「たねがしま、を貝で作ろう!」とMが提案。いいねいいね~♪
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貝殻がそれぞれ色とりどりで、すごく綺麗だった。

お互い貝を探しながら、砂浜で遊ぶ。三十路とは思えない程(私はまだ29だけど♪)、はしゃぐ。
さっき砂浜に降りてきた、地層の山(?)に登ってみる。

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まるで造形物のようで曲線がすごく綺麗だった。
一つの地層のへこみの中に人間一人がすっぽり入る位のサイズ。
ちょっとガウディを彷彿させた。長年かけて自然が創り出したものって、やっぱり人間はかなわない。

ここは、サーファーもたくさんいる。種子島は、サーフィンのメッカで、一年中マリンスポーツが楽しめるらしい。
後から聞いたけど、キムタクも来てるらしい!もしかしていたりして!!!きゃー!
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で、貝殻を探してる砂浜で、すごい出会いをした!
サーフィンをするキムタクじゃなく、海に向かう一匹のカマキリを見つけた。
「ギャー!カマキリがいる~!」と叫び、貝を拾ってるMを呼び、二人で彼(?)の行動を見守る。

とにかく、砂浜を一心不乱に海に向かって歩いているカマキリ。
「頑張れ!カマ吉!!」と勝手に名前をつけ応援し、見守っていたけれど、どんどん海に近づいてく。

「カマキリって泳ぐの?」
「いやーこれって、自殺じゃないの?」
とか言いながら、カマ吉の説得を始める。
「はやまるな!妻子が心配してるよ!!」と2人で言うけれど、
「俺は決めたんだ!」って感じに休む事なく、海に向かう。
風で吹き飛ばされても、進んでく。
そして、とうとう波までたどり着いてしまった。
Mが携帯のムービーを撮り始めた途端、なんと突然、カマ吉のお尻から黒い物体が出てきた!!

「何これ!!!ウンコ????」と二人で携帯を見ながら興奮していたら、
知らない間に波が足元に来ていて、またまたギャーと騒ぐ。もう大騒ぎ。

その黒いのは、細長く、しかもウヨウヨ動いている!!超気持ち悪い!
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気になったので、知り合いにメールで聞いてみる。
「わかりません。ごめんなさい。」とお返事。そりゃそうだよねー。

でも、後で調べてくれたらしいのだけど、
それは、「ハリガネムシ」という寄生虫らしく、
水中生物の卵に寄生して、それをカマキリが餌とした場合、カマキリのお腹で成虫になり、
カマキリが弱ってきたり、死んだ時にお尻から出てくる!らしく、
昔、子供の頃、男の子が、お尻から抜いて遊んでいたという事実も…恐ろしい。。。

って事は、カマキリはやっぱり死のうとしてたの???
カマ吉の真意は、東京で暮らす私にはさっぱり分からず。
あっという間に、2時間程経過してしまい、
「もう行こうかー。カマ吉バイバイ~」と、
成虫がいなくなって復活したのか、まだ波で遊んでいる?カマキリとお別れして宇宙センターに向かう。

貝を拾って、海を見てただけで、すごく癒されてしまった。単純。
綺麗な海って、本当に見てるだけで心癒される。

宇宙センターに歩いて向かう。セミが一生懸命ないてる。まだ夏。

宇宙センター敷地内に入る。本当に良い場所。
広大な敷地で、海が綺麗で、空が広くて、、、気持ちよい場所。
「乗っけて~~~」と通り過ぎる車に大声上げながら、歩く。

ロケットが見えてくる。
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「あれだね~~」と、歩いてると、小さな祠があった。
「一応、お参りしてこう」とお参り好きの私は言う。
『無事に楽しい旅になりますように・・・』と祈る。既に十分楽しいけど♪

お腹がすいてたけど、砂浜ではしゃぎ過ぎたので、お昼を食べる時間がなくなっていた。
そのまま、1時間程の無料説明ツアーのバスに乗る。お客さんは20名程。

宇宙センターのかわいらしい若い女性が、バスガイドのように説明をしてくれる。
「実際にロケットを打ち上げる発射場、組み立てる場所、総合号司令塔、そして実際に打ち上げる予定だった衛星ロケットを見て頂きます」
おぉ~、なんだか小学生の社会科見学のようで楽しそう。
でも小学校時代の社会科見学は大嫌いだった。
その時は楽しいけど、後でレポートにすると内容忘れてるんだもん。それが苦痛だった。
人間そうは変わらない。今回もその時はへぇ~すごい~と思ったけど、既に色々忘れてるし。

まずは、ロケット打ち上げ場と、組み立てる場所に行く。
移動のバスでは、ロケットの説明等々、詳しく説明される。
写真を使いながら、分かりやすく丁寧に教えてくれる。

「ここでは、ヘルメットの着用が義務付けられています」という事で、ヘルメット着用し、外に出る。
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「あそこでロケットが組み立てられ、日本最大(だったかな?)の一枚扉が開き、
打ち上げ場所までここを通って、移動していきます。」まさにその組み立て場所と、打ち上げ場所のど真ん中にいる。
「地球の自転に合わせて、どっちの方向に打ち上げるんですか?」なんておじさんが聞いている。
そんな質問すら思い浮かばない私。お姉さんはきちんと答えていた。
最初はまっすぐ上に打ち上げ、途中で自転方向に方向を変えるとか、何とか。

そもそもロケットは、種子島で作られているわけではなく、組み立て打ち上げるのみ。
ここまでどうやって運ばれるのか…
この宇宙センターがある場所は、浅瀬のため大船が入ってこれない。
そのため、港から、トラックで運んでくるらしい。
しかも、時速5キロとかそんな速度で何時間もかけて、慎重に運んでくるとの事。

そして、打ち上げ予定だったけれど、結局打ち上げなかった生ロケットを見る。
デカイ。カッコいい。
ボキャブラリーが少ないので何と表現していいのか分からないけど、やっぱりすごい。
人が作ってる事、打ち上げる事、普段意識しない衛星、でも普段身近で生活の色んな場面で役立っているもの。

そもそも、宇宙センターに種子島が選ばれた理由は、
海がある事、広大な敷地、天気が安定している事、等々あり、全てがクリアしているわけではなく、
他に比べて比較的良いという事らしい。

このツアー、興味津々でかなり楽しかった。
バスでの説明時間、寝てるおばちゃんたくさんいたけど。
「これからロケット見る目が変わるよね~」
「あのロケットの色はデザインじゃないんだよ、ってちょっと物知り風に言ったりね」
「ここに来た人自体、あまりいないはず」
って事で、かなり満足しました。

「ロケットは、まだ日にちは決まっていませんが、年内に打ち上げ予定です」との事。
これから見る目がまた変わりそう。

あっという間にツアーが終わった。これで無料とはけっこうすごいなぁと感じる。
更に施設内には、展示物がたくさんあって、より詳しく知る事が出来る。

もう3時。お昼にする。
宇宙センターだけど、カレーとコーヒーを頼む。

お土産に、NASA開発の宇宙食、「アイスクリーム」を買った。これは弟とお父さんにあげる予定。
ちなみに、一口もらう作戦。
他にも、口に入れた途端リンゴになるとか、販売していなかったけど、カップ麺とか。
期待してたけど、無重力体験コーナーなんかはありませんでした。やりたかったー。

もうバスの時間までなかったけど、
「あそこ行く?」と言い、一応外に出る。

あそこというのは、さっきツアーの人に教えてもらった
ロケット打ち上げる際に、撮影をするという場所で、打ち上げ場所が綺麗に見えるという竹崎展望台。
海の上の建物で、屋上への階段は、普通に上がってよいとの事。

バスまで時間がない。でも行きたい。
「走ろう~!」と言って、二人で走った。久々に走った。超ダッシュ
海まで出たけど、更に距離があって、「やっぱ無理じゃない?」って事で断念する。
というか、たかが100メートル走っただけで、お腹が痛い。
「ねぇ、やっぱり縄文杉の10時間無理じゃない?」と弱気発言。

その展望台を遠くで見て、「種子島~」と叫び、いわさきホテルバス停まで歩く。
もうバスは来ていたけど、まだ10分時間があったので、
「まだ大丈夫ですか?」と運転手さんに確認して、バス停の目の前の芝生に寝転んで海を見てた。
地元の人らしき人も波を見てる。サーファーかなぁ?
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波の音を聞きながら、芝生に寝転んで、見上げる空には、さえぎるものが何もなくって、
ただ綺麗な青空が広がっていて、空気も綺麗で、静かで、何も考えなくて、あ~幸せ~って思える。
「もう行かなくていい?」と聞く私に、「エンジンかけるまで大丈夫だよ」とMが言い、
しばらくぼ~っとする。
この、ぼ~っとするのが旅での一番の贅沢に思う。
1日があっという間に終わっていく。
旅行って充実してて1日が長いけど、終わってしまうとあっという間。
ホテルに戻って、ぬるぬるお風呂で温まって、いい気分でご飯を食べに行くと、
何故かまたご飯がない!
しかも一人分は用意されてる。2泊目にして、なんで?
「すみません、これサービスです」とウーロン茶を2本持ってくるけど、「ビールにしてくれたらいいのにねぇ」「あばれとく?」とぶぅぶぅ言う。まぁ、いいけどさ。

さぁ、明日はいよいよ屋久島への移動。
雨乞いじゃなくって、明日も天気でありますようにとお祈りをして、就寝。
でも、夜中お腹が痛くてなかなか眠れなかった。
絶対、あの時走ったからだ、とダッシュを後悔しながら、眠る。

種子島&屋久島の旅 1日目

結局朝までお腹に鈍痛がしていて眠れず、起きる時間になってしまった。
晴天。
それでも何とか行けそう。とりあえず一安心する。
心配をかけた周りの人に「行って来ます」メールを送りながら、羽田空港に向かう。

初めて履く登山靴が既に痛い。
とういのも、初心者用に足首までしっかりガードした形なので、足首にあたって痛くなる。
でも登山までに何とか慣らさなければ!

朝9時5分の飛行機。
8時30分頃、友達Mと無事に会う。
志茂田景樹と、ドン小西(多分)にも出会う。
志茂田景樹さんの紫のヘアーと、それとお揃いの紫レッグウォーマーが目立っていた。
でも、私達の登山靴も負けてない!

チェックインした後、お茶をしよう!と思いながら、お土産屋さんをチェック。
でも、結局お茶は出来ず、飛行機に乗り込む。
ANAが良かったのだけど、今回はJALで鹿児島まで行く。
C.A.の美人率は、JALANAな気がする私。
そんな事より、どうか事故りませんように、とANA好きの私は祈る。
東京から鹿児島まで、約1時間50分。意外と早い、11時前には到着する。
鹿児島到着~!といえ、ここがどこなのか、鹿児島なのか、全く分からない。
鹿児島の滞在時間は、数時間。
お昼を食べに、空港からバスに乗り、中央駅まで移動する。
バスの中は、年配の人が多い感じ。
桜島を初めて見て、ちょっと感動。
富士山を初めて見る人達の気持ちをちょこっと味わう。って違う?

わりと栄えた感じの中央駅に着き、でっかいスーツケースをゴロゴロしながら、バスを降りる。
どこでお昼を食べるかどうかも決めていなかった私達。
「とりあえずあっちの方に行ってみよっか?」と言いながらバス停から駅ビル(?)方向に向かう。
地下通路を通り行けそうなので、エレベーターを使って地下に降り、駅の方に向かい、
そしてまたエレベーターで上がり、さぁ駅に・・・と思っていたのに、
あれ?なんだか見た事ある風景?
よく見ると、さっき降りたエレベーターが、目の前の横断歩道の向こうに見えてる。

「え?私達、わざわざこの重いの(スーツケースのこと)ゴロゴロして、
この3メートル程の横断歩道を、地下まで行って通ってきたって事???」
地上で二人で大爆笑。早速、記念すべき第一弾爆笑事件!。
せっかく頑張ったのに、今度こそまた反対側に出ないように、頑張って駅方向に向かう。

無事にビル内のレストラン街に行き、迷った挙句、「鹿児島ラーメン」にしてみる。
店内に入った途端、鶏がらの独特なにおいがする。
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麺が白くて、けっこう薄味な感じで、初めて食べる味でした。
お客さんもたくさんいたし、持ち帰りで麺を買って行くお客さんもいるんだから、美味しいんだろうな~…
これが「鹿児島ラーメン」なのか、このお店の味なのか、結局分からないけど、まぁ、でも美味しかったかな?
そして、やっぱりさつま揚げを食べなければ!(試食で!)
と思いながらウロウロして、試食する。
1枚買いでもいいという事で、さつまいも入りのさつまあげを買う。
友達は、チーズ入りさつま揚げ。地下で座って、二人で食べる。

さぁ、いよいよ、種子島へ移動する事に。種子島へは飛行機で40分で行けるのだけど、少しでも安く行こうと思い、約1時間30分かかる船で行く。
そして、このトッピーに乗るまでも、ゴロゴロしながら迷った、迷った。
自信満々に答えてくれた鹿児島人に騙された。
まぁ、船乗り場なんて分からないよね…

やっと船乗り場に到着した。もう二人とも疲労困憊してる。
こんなんで、縄文杉10時間登山なんて出来るのかなーと思いながら、無事に船に乗る。
鹿児島を後にして、種子島へ向かう。
さっきまで晴天だったのに、だんだん雲行きが怪しくなってくる。
と、同時に船が揺れている。というか、ジェットコースター?って位、上下に揺れている。
かなり眠かったし、これは寝た方が絶対いいと思い、船の揺れと、首の揺れを合わせながら、耐える。普通に起きてたら、多分戻してると思う・・・

さぁ、種子島到着です。そう、大雨・・・
船が着いた西之表港から、島の南側にある大和温泉ホテルまでバスで1時間かかる。
バスの時間までも、まだまだある。
雨やめ~雨やめ~とお祈り。

祈りは通じず、雨は更に強くなり、バスに乗る。今の内にたくさん降っておいて!に祈りを変更。
途中、雨が落ち着いた瞬間があって、夕焼けが綺麗に見える。
ガイドブックに載っていた「雄龍・雌龍の岩」をバスから見る。

あっという間に真っ暗になって、どこを走ってるか分からなくなってる。
途中で、バスに乗っている地元のおばさんが、バス停がない所、多分家の前?で止めてもらってる。おー、種子島ルール。自由だ~。

私達もそうしてもらいたい。そうしてもらえた!
というかホテル前が、バス停だった。重いスーツケースもバスの運転手さんが降ろしてくれる。
雨も止んで、無事に着けて、一安心。

でも、なぜか予約がうまく取れていなかった。
キーを受け取り、エレベーター乗ると、黒い物が目に入った。
「きゃーーー」多分、ゴキだと思った。しかも密室。
絶対見ないと思ったけど、Mはしっかり見ていた。
「ゴキと何か違うよ~」って事は、種子島特有の虫?
虫で騒ぐ私達、屋久島大丈夫か?とまたもや不安になりながら、部屋につく。
ところが、予約していた部屋は洋室だったのに、通されたお部屋は、和室。あれ??
一応電話してみる。部屋をかえてくれるという。

ホテルの人が部屋まで迎えに来てくれて、洋室まで案内してくれる。
さっき見た茶色い虫について聞いてみると、どうやらそれがゴキらしい。
関東のゴキとは違うらしい。まぁどっちにせよ、恐いのは一緒。
もういなくなっていたけど、それからその一つしかないエレベーターに乗る度に恐かった。

洋室に移動。うん、やっぱり洋室にして良かった。
とりあえず、二人ともぐったり。登山するよりも移動で疲れてる私達って…

ご飯の時間になり、食べに行く。
ご飯も予約出来てなく、ホテルではなく、温泉施設側にあるレストランで食べる事に。
「こっちの方が、美味しくて良かったわね~」とレストランの人に言われる。
うん、でも本当にそうだった。
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天ぷらと魚の煮付け、お刺身美味しかった~。
初めて知ったのだけど、鹿児島地方のお醤油は甘いんだね。最後までこれには慣れなかった。
頭と舌がお醤油の味を記憶し過ぎていて、書き換えが出来なかった。

そして、お風呂へ。ここは、一応、温泉!という事で楽しみにしていた。
今日は歩いたし。(って、たかが移動だけど)

温泉は、軟水でお水が柔らかい。
洗っても石鹸のぬるぬるがなかなか取れないような感覚。
温泉、いいね~~。寒かったし、温泉がありがたい。しかもすぐに芯から温まる。

さぁ、「その日の疲れはその日に取る」を鉄則に、疲れも取って、明日の予定を立てる。
いまだにすごい雨が降っているけど・・・
とにかく晴れを祈りながら、体調も悪くならず、安心して、就寝。

ひかりのあめふる島、屋久島

旅の思い出。


憧れの地、屋久島へ行く。
その内2泊は、屋久島の近くでありながら、全く異なる表情を持つと言われる種子島へ、
宇宙センターを見に行く予定。

屋久島へ行きたいと思う最初のキッカケは、
単純ながら宮崎駿監督の「もののけ姫」の映画を観た事。
この映画に描かれている森は本当に美しくて、緑は奥深く、水は澄んでいて、
想像を超えた観た事もない静かな自然があった。
これはアニメであり、想像の世界の中のものだと思ったのに、
これにはモデルがあるのを後から知った。
それが、屋久島だった。

まるで手付かずの美しい緑と水が、日本の屋久島にあるという事を知り、
必ずいつか行こうと思っていた。

更に、その後行く事を決心させたのが、
田口ランディさん著の「ひかりのあめふるしま 屋久島」という本。

自然や、魚の生態系も知る事が出来て、屋久島を知るだけでなく、とても興味深い1冊。
そして、ランディさんから見た屋久島は、とても美しく、楽しく、「何かがある」と感じさせてくれ、
トリップ感が最高だった。

仕事をしている時、帰宅しても、なかなか切り替えが出来ない日々が続いた時は、
お風呂の中でいつもこの本を読み、屋久島にトリップしていた。
本の中で、ランディさんが森と海のガイドを頼んでいる、
屋久島野外活動総合センター(YNAC)は、日帰り縄文杉のツアーを行っていない。
屋久島といえば、縄文杉だと思っていたのだが、
縄文杉はただの年寄りの杉であり、往復10時間かけて行かなくても、
屋久島には縄文杉以外に見るべき自然がたくさんあるという。

そして、ただ目的の場所にガイドするだけでなく、
そこに行くまでの知らなければ見過ごしてしまう自然を、きちんとガイドしてくれる。
目線を変えてくれる。
知らなければ、きっとただの木であり、苔であり、緑であるだろう自然を、
目に入らない生き物を、ガイドしてくれる。

屋久島に旅行する時は、絶対このツアーに頼もうと思っていた。
そして、念願が叶い、山と川の3日間ツアーをお願いする事になった。

旅行に行く間、1日は山に入ってはいけない日があるらしい。

以下、YNACから。

これは全国的に林業従事者に広く伝わるお祭りで、
旧暦の1月、5月、9月の16日に年三回行われます。
この日は山に入ってはいけない日とされています。
屋久島でも山の神祭りはかつて厳粛に行われていました。
この日は、山の神様が山の木を数える日で、
山に入っていると神様に数えられてしまい、木になってしまうと言うのである。
林業従事者は朝、禊ぎをし、山の神様の神社にお参りをした後、
親方の家に集まり、日ごろ山から恩恵を受けていることに感謝し、飲み明かすのである。
ところが、屋久島ではこの日は、漁業関係者や一般庶民も山の神祭りをしたそうである。
水の神様を参ったりしたそうである。
我々YNACは、やはり日ごろ自然の恩恵を受けているので、
年三回山の神祭りは定休日とし、今日は社員全員で山の神祭りを祝いました。
気持ちの問題かもしれないが、こんな自然とのつき合い方もあるのではないかと思うのである。

 

なんだか、いいなぁ、と思う。
こういった考え方、神様の存在を感じ感謝することを、行っているツアーも珍しい気がする。
そういった特別な日に、屋久島にいられる事もなんだか縁で、素敵だな~と思う。

バリ島にしろ、屋久島にしろ、私が惹かれるポイントは、この「神様」かもしれない。

バリ島には、山と海にそれぞれ神がいて、
それは、善と悪とにされているらしい。
霊感が全くない私だけど、バリ島では神様の存在を濃く感じる。

屋久島も、そういったイメージでいる。
神様に触れる感じ。
自然の中で、自然に触れる事は、神様に触れるのと近いのかも知れない。

年間400日雨が降ると言われる程、雨が多い場所。
そこで、このどんよりしている醜い心を洗いたい気分。
体も浄化したい気分。
全部洗い流したい気分。

もうすぐもうすぐ、「シシガミの森」に出会えます。
自分の体調不良が続いているのは、
屋久島の神様に呼んでもらえてないって事なのかもだけど、絶対行ってやる~!!

ふれること、ふれられること

私は、人にふれられるのも、ふれるのも、好き。
とは言っても、好きな人に限るけど。

先日、癌で入院してる友達のお見舞いに行ってきた。
お買い物を頼まれていた、
「THE BODY SHOP」ムスクのボディローション&お料理本を持って、
病室に入ると、偶然にも、前の会社の先輩も来ていた。

先週、先輩とお見舞いに行った時は、
「点滴のせいで、足がむくんでいる」と聞いたので、老廃物を取り除く効果のあるレモンの香りのついたジェルをこれまた「THE BODY SHOP」で買って、病室で足裏マッサージを二人でしていた。

だけど、抗がん剤治療中の同室の患者さんに
「においが気持ち悪くなっちゃうので、やめてもらえる?」と言われて、
「ごめんなさい」と謝り、即やめた。
配慮が足りなかったなと反省して、ジェルなしでマッサージしていた。
「今度はにおいのないオイルを持ってくるね」と先輩は言い、
今日は、そのオイルでマッサージをしていた。
病室も個室に移動していて、気兼ねする事なく出来た。

先輩は、マッサージ、私は、レイキヒーリングをした。
マッサージとヒーリングの効果はそれぞれあるけれど、やっぱり、人に触ってもらって安心する効果がすごく大きいんじゃないかなって思った。

先輩は、足だけでなく、手もマッサージしてあげていた。
手も、足と同じように、全身のツボがあり、更に体の中でも敏感な部分だから、足同様、普通に気持ちが良い。

手で、手をマッサージする、ってなんだかいいな~暖かいな~って思った。
とても優しい行為に見えた。

普段、友達同士って、手をつないだりとか、ふれあったりってあんまりしない。
(たま~にそうしてる人達も見かけるけど…)

例えば、初対面の時の握手する行為って、相手に安心感を与える事と、
そしてお互いを知る一番早い行為だと思う。
それ位、手って敏感で、全てを無意識の内に瞬時に情報を受けとる気がする。
受け取るだけじゃなく、情報を与えてもいる。
情報というか、その人の思いとか、気持ちとか、そういうこと。

実は人間ってとっても敏感で、普段は気のせいにしちゃっているような事でも、
体で色んな事を感じ取ってる。
それがとくに「手」なような気がする。

病院で一人でいる場合、不安で仕方ない時、
誰かが手を握ってくれるだけで落ち着く、安心する。

だから、恋人同士が手をつなぐのもとっても大事な行為だと思う私。

という私は、痛い時に、好きな人といるとその痛みが少し減る。
更にふれていたり、ふれられていると、痛みがなくなる。
好きな人がそばにいたら、ホント薬いらず。

人間のからだとこころって、本当に繋がっていて、からだなんて、かなり単純だと思う。
(私だけかな?)
逆につながっているからこそ、こころのストレスが体にすぐ出ちゃうんだけど。

好きな人がそばにいてくれたら、病気なんてすぐなくなっちゃうし、
まず病気にならないのかも。

ってことは、私の病気は、まだ治らないってことだけど…

一番は、ハグして、ハートとハートをくっつけるのが一番。
とはいえ、日本では、「ハグ」はやっぱり特別なもの。

そして、病院にも「リフレ」などの代替医療を、入院患者のために気分転換程度でも良いから、取り入れたらいいのにな~と
つくづく思ったのでした。

 

コーラで骨が溶ける!?

秋田旅行中、世界遺産秋田県白神山水の天然水、「白神山水」を飲んでいた。

白神山水のブナが落葉し、地表はその「腐葉土」で覆われる。
更に雨がスポンジのような腐葉土にしみ込み、その養分をいっぱいに吸い取って、土に返り、良質な地下水が地中深くに蓄えられる。
この水を外気に触れさせずに、加熱処理していない、というミネラルウォーター。

くせもなく、とても飲みやすい水だった。

でも最近、お風呂上りのコーラがめちゃめちゃ美味しい。
普段はあまり飲みたいとも思わないんだけど、お風呂上りは、かなり飲みたくなる。
(ビールじゃないんだよね~)
秋田で知り合った、大腸癌の手術をした女性が話してた。

「手術後は、食事規制があってね~、刺激の強いのは全部ダメだったの。苦しかったわよ。一番食べたかったのはラーメンだったな。
 あと、コーラ!久々に飲めた時は、コーラ超うまい!!って感動しちゃったわよ」

分かるな~。。。

子供の頃、「コーラは骨が溶けるから飲んじゃダメ!」
と両親に言われてほとんど飲ませてもらえなかった(その他、ポテチとカップ麺なども…)。

コーラは、骨が溶ける???
かなり信じていた私(と弟)。
これは、子供に飲ませないために(何でだ?)一般的に言われていた事?
それとも、うちの両親のオリジナル?

でも、ちょっと、あの炭酸具合が本当に溶けそうな気もして、やっぱりあまり飲まなかった。

そんなわけはないよねー。


小学校低学年時代に「自由研究」という夏休みの宿題があった。
朝顔の観察」とか、成長記録などをつけるやる。

そんな中に、
「コーラは、骨を溶かすか?」
というテーマで研究してきた友達がいた。

皆の前で発表するんだけど、かなり興味津々で、いまだに覚えてる。
(自分のテーマはすっかり忘れてるけど…)

研究内容は、コーラの中に魚の骨を入れ、日々観察するという。
何日目で溶けるのか?
というか、やっぱり溶けるのか?
っていうか、やっぱり「骨が溶ける」って一般的に言われてるの???

結果は、、、

「溶けた」らしい!!!

すっごくびっくりして、発表が終わった後、その子に聞いてみた。
「ほんとに溶けたの???」
「溶けたっていうか、無理やり溶かしたというか…
 何日も骨をコーラにつけてても、ほとんど変化しなかったんだよね。
 でも、それだと研究結果が寂しいし…」

腐ったって事?
という事で、コーラで骨は溶けません。(当たり前?)

その他にも、今思えば有り得ない、親から言われた(だまされた?)
子供を大人しくさせる怒り文句ってたくさんあったんだろうな~。

ちなみに、我が家の、私達が言う事を聞かない時の定番は
「お灸をするよ」でした。
今思えば、全然いいじゃん。お灸。
だけど幼少時代は、根性焼きのイメージで、恐くて言う事を聞いていた。

でも、トラウマか、大人になった今でもお灸はした事ないんだけど…

 

 

アルケミスト

最近なんだか悲しいことが続いている。
先日は私の大事な先生のお母様がお亡くなりになって、お通夜のお手伝いに行ってきた。

悲しい事だけれど、久々にみんなと会えたのは嬉しかった。

そして、そこで2年以上前に友達に貸した本が返ってきた。
パウロ・コエーリョ著「アルケミスト」という本。

かなり懐かしかった。
貸したのすら忘れていた本。
これを読んだ時、かなりの衝撃だった。
まさにここに書かれている事を、その頃レイキで学んでいて、

うわっ!全て書いてある、って感じた本。
星の王子さま」をもっと大人用にふくらませたような、
「聖なる予言」、よりも分かりやすい、
錬金術師(アルケミスト)の導きと旅の様々な出会いと別れの中で、人生の知恵を学んでいく羊飼いの少年の話。

衝撃を感じて、興奮したのを覚えてるけれど、
詳しい内容は忘れてしまった。

今は、友達から借りたを「モハメド・アリ」を読んでいる。
上下巻あって、まだまだ上巻の前半までしか読んでないけど。
ボクサーで有名な彼だけれど、実は慈愛活動に人生を費やしている素晴らしい人らしい。

アルケミストが今戻って来たって事は、
きっと今読みなさい!って事ね。
メッセージだと思って、受け取ります。

 

本って、同じ本でも自分次第で、ひっかかる、心に残る部分とか感じ方が違う。
だから、好きな本は、何年かたって読み返すようにしている。

アルケミスト、また違った印象があるのかも。
それも楽しみに、読んでみよう。